究極の美を求めて?あるいは何らかの目的が?頭蓋骨を変形させた「人工頭蓋変形」10の例 (7/9ページ)

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・2. パラカスの頭蓋骨


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image credit:Marcin Tlustochowicz

 ペルー、リマから南へ4時間、パラカス半島の海に面した砂漠で、1928年、いまだに議論の多い頭蓋骨が発見された。

 現場からは、変形した頭蓋骨が300も見つかっており、南米ではこうした習慣は普通のことだったようだ。では、なにがここの頭蓋骨を独特なものにしているかというと、それは、ここの人々は生まれたときから、頭蓋が長かったというのだ。

 頭蓋を変形しても頭の容積は変わらないのに、パラカスの頭蓋骨は、平均的な頭蓋骨よりも25%も大きく、60%もずっしり重い。しかも、ふつうならふたつある壁側板がひとつしかない。

 この種族の頭蓋骨は明らかに異常で、それが頭蓋骨がエイリアンのものではないかという大胆な憶測につながった。信憑性の低い疑わしいDNA分析が、この噂をさらに突拍子もないものにしていった。

 パラカス族は、確かに母親から独特な特性を受け継ぐ。陰謀論者たちが、その特性を反論できない証拠にしてしまい、彼らが未知の種族であるという、おもしろいがありえない説をでっちあげてしまった。
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