究極の美を求めて?あるいは何らかの目的が?頭蓋骨を変形させた「人工頭蓋変形」10の例 (1/9ページ)

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究極の美を求めて?あるいは何らかの目的が?頭蓋骨を変形させた「人工頭蓋変形」10の例
究極の美を求めて?あるいは何らかの目的が?頭蓋骨を変形させた「人工頭蓋変形」10の例

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 いつの世も人類は美しくありたいという願望があるようだ。それはまさにDNAに刻み込まれているといってもよいだろう。これまでの人類の長い歴史の中で、美しく見せるために人は体をさまざまに改造してきた。

 太古の昔からあってもっとも広く行われていたのは、頭蓋骨の形を変形させることだった。幼児の柔らかな頭蓋に手を加えることから始まるこの技術は、人工頭蓋変形として知られる。もちろん美以外の目的があったかもしれない。

 昔はこれだけ流行っていたのに、現代社会ではほとんどお目にかかることができない人工頭蓋変形。だがもしかしたらファッションという名目で、人々がもういちど頭蓋骨を変形させる始めるのも、時間の問題かもしれない。

・10. トライロトラカンの女性


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image credit:Sci News

 ティオティワカンの太陽のピラミッドのすぐ近くで、考古学者たちが興味深い頭蓋骨を発掘した。35歳から40歳くらいの女性で、人工的に頭蓋を長くしてあった。さらに、門歯に黄鉄鉱がかぶせてあり、失われた下の歯の跡に蛇紋石で作った義歯が入っていた。

 この地域で、1600年前のこんな頭蓋骨が見つかることは極めてまれだ。専門家たちは、この「トライロトラカンの女性」は外国の貴族だと考えている。

 人工的に頭蓋を変形させる習慣は、南メキシコや中米の拠点であるマヤではごく一般的なことだったが、メキシコ中部に位置するティオティワカンでは非常に珍しい。
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