民進党・蓮舫代表”二重国籍”で戸籍出す出さない攻防を見る側の心情|やまもといちろうコラム (1/3ページ)

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Photo by Gabriella Corrado(写真はイメージです)
Photo by Gabriella Corrado(写真はイメージです)

 山本一郎(やまもといちろう)です。日本人として生まれ、日本人として生き、日本で暮らしています。たぶんずっと日本で子供を育て、日本人として日本で死ぬことでしょう。日々の暮らしの中で国籍について意識することはほとんどありませんが、まあ日本に生まれたり、日本で暮らしている人たちについては、別段どこの国籍だろうがルーツの人だろうが、互いに協力できることは協力して良い人生がみんなで送れればいいなぐらいに思って生きています。

 民進党の村田蓮舫代表(49)の二重国籍問題は、このところずーっと燻っていて、どうも彼女自身の戸籍を公開するのしないのという話に発展しており、なんだかなと思っております。何でこの問題ずっと引っ張ってるんですかね。良く分かりません。すでに識者もこの問題についてはあれこれ見解を出しておりますが、私自身は「二重国籍問題自体はどうでもいい」と考えております。

 政治家として二重国籍の人物が要職についていていいのかという話はもちろんあるんですが、日本という国自体が本来は多民族国家であり、いろんなルーツの人や属性の人がいて成立しているのもまた事実です。公職選挙法その他法令を完全に破っていて議員として失効、辞職しなければならないほど重篤なものかといわれると、そこまでじゃないんじゃないのと思うからです。

 もちろん、それがいかんのだ、蓮舫女史は自ら出自を明らかにするべきだ、戸籍を公開しろと言っている人の話もまあ理解はできます。実際、そういう人たちを黙殺できないほど人数が多く、そういう主張の声が大きいのかもしれません。民進党代表として、参議院議員として、これは無視できないほど声が大きくなっている、ということであれば、本人の判断で公表することはあるでしょうし、それは蓮舫女史や民進党の判断がどうなるのかということであります。

 もしもこの問題に付け加えるとするならば、昨今よく耳にする「説明責任を果たせ」というやつでありましょう。民間人が「お前は何人だ、説明責任を果たせ」と言われたら普通に「こいつ馬鹿じゃねーの」という話ですが、これが国民から選ばれた議員になればきちんと説明してほしいと思う人は「一定の割合」いるでしょう。それ以外の「一定の割合」の人はそんな問題はどうでもいいと思っておるわけですが。ともあれ、そういう「あいつは二重国籍だ」「党代表として、議員として不適格だ」と揶揄され続けることを考えれば、別に公表しなくてもいいだろ、差別感情そのものだろと思う部分はさておきさっさと公開してしまえば、一定の批判は封じられる、と考えてもおかしくはないのかもしれません。

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