大人のADHDってなに? 特徴を知って上手な付き合い方を知ろう (1/4ページ)
ADHDの子どもたちについての社会的認知度や理解は増えてきていますが、最近は子どもだけでなく大人でもADHD診断を受ける人が増えているといいます。
しかし子どもと違って大人のADHDはまださほど知られておらず、周囲の理解が得られず困ったり悩んだりする方も多いようです。
今回はこの「大人のADHD」について精神科医の井上智介先生に解説していただきました。
大人のADHDとは?
ADHDってなに?
ADHDはここ最近になって社会的にも医療的にも注目されるようになってきました。
日本語では注意欠如多動性障害と言われ、発達障害の1つに当てはまります。
最近はメディア等で「大人のADHD」と表現されることがありますが、ADHDを始めとする発達障害は生まれつきの疾患であるため、大人になってから始めてADHDに罹患するといったことはありません。
ADHDはなぜ起きるの?
ADHDは、脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンとドパミンの機能障害が原因だろうとする仮説が有力ですが、根本的な原因はまだ解明されていません。気を付けたいのは、家庭環境や親のしつけなどが原因でADHDを発症するといった誤解が世間に出回っているので、惑わされないように注意してください。