世界三大「説教役者」って? サミュエル・L・ジャクソンらの名説教5選 (8/9ページ)

学生の窓口

「私は日本国政府の最高責任者として
今、我々の国が未曾有の危機に直面しているということを
お知らせしなくてはなりません

今朝方の外国のニュースで皆さんすでにご存じのとおり
ごく近い将来において
日本列島を中心にした大きな地殻変動が起こり
日本国土はそのために壊滅的な打撃と破壊を被るであろうということが
我が国の科学者、政府機関の調査によって確実になりました」

国土を失った国民の生存権がよその国で認められるかという点で、国連での日本人の救援が遅々として進まないと報告を受けた山本首相の説教。

「それと今度のことは本質的に問題は違うよ
太平洋か大西洋、いやどこでもいいんだ
もし人口10万の島国があってそれが沈んでしまうとしたらどうする
日本だって5,000人や一万人は引き受けるだろう
そして問題は直ちに解決だ
問題の本質はだ、1億1,000万……人間の……きみ! 人間の数だよきみ!」

(場面転換)

「こないだある動物学者からこんな話を聞いたんです

2億年前までは地球は爬虫(はちゅう)類の全盛だった
それが滅んでしまったのは適合条件
つまり生きていくためには他の動物を押しのけて
自分たちだけが都合のいい条件を作り出す
そのために数がどんどん増えてしまった、異常繁殖を起こしてしまった」

――総理は……人類には終わりが来るというんじゃな?

「先生、D2の計画の基本を考え出した三人の学者は偉いと思います
『何もせん方がええ』そこまで考えてこそ1から第3案までができた
私も人類に終わりが来ると考えたればこそ、
人間の復活、いやどう生き延びさせるかが考え出されたんじゃないかと思います

国連とか外務省の出先とか、特使に任せるんではなくて
来週から私自身が外国に出向こうと思います
その国の首脳や国民に10万人が不可能だったら1万人だっていい
1万人が駄目だったら1,000人でもいい、1,000人が駄目だったら100人でもいい
いや1人(ひとり)だっていい

爬虫類の血は冷たかったが……
人間の血は温(あった)かい
これを信じる以外には
私はもう何(なんに)もありません」

『日本沈没』は、山本首相を演じる丹波哲郎先生の気迫によって支えられているかのような映画です。特に1人でも多く日本人を生き延びさせたいという山本首相の演説には胸を打たれることでしょう。

伊藤博文に日露開戦を決意させた説教

『二百三高地』(1980年)は日露戦争の旅順要塞攻略戦を描いた映画ですが、丹波哲郎先生は、陸軍参謀総長の児玉源太郎役で登場します。

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