日本政府が、2019年1月1日に皇太子殿下が新たな天皇に即位し、同時に元号を改める検討に入ったと報じられている。政府が「一代限り」の退位を可能とする特措法を今年の通常国会に提出し、今上天皇陛下が譲位されることになるのだ。
なぜ「一代限り」なのかと言えば、皇室典範に、
「第四条 天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。」
と書かれているためである。すなわち、皇室典範に、天皇の譲位に関する記載はない。
日本政府は、陛下の譲位の意向を受け、皇室典範の変更を避けるために「一代限り」の特措法を成立させようとしているわけだ。
陛下の譲位問題は、当初、「生前退位」という、これまで聞いたこともないフレーズで大々的に報道された時点で、プロパガンダ色満載であった。
生前退位とは、一体、何の話なのだろうか。「譲位」ではないのか、と疑問に思ったわけだが、その後、いくつかの新聞は「譲位」と書くようになった。
本件に関連し、特に筆者の背筋が凍り付いたのは、陛下の譲位を巡り「世論調査」が行われたことである。例えば、朝日新聞は昨年の9月10、11日に全国世論調査を行い、
「天皇陛下の生前退位『賛成』91% 朝日新聞世論調査」
という見出しの記事を報じている。
陛下の問題や、皇室、皇統の在り方について、われわれ日本国民は「民意」「世論」で決定していいのだろうか。そんなはずがない。何しろ、日本国民は皇室や天皇について、十分な知識を与えられていない。
日本神話において、日本列島を創った伊弉諾尊(イザナギ)と伊弉冉尊(イザナミ)との間に、三貴子たる天照大神(アマテラス)、月夜見尊(ツキヨミ)、素戔嗚尊(スサノオ)の三柱の神々が生まれた(日本書紀の記述による)。
太陽の神である天照大神の孫に当たる邇邇藝命(ニニギ)が「葦原の中つ国」を治めるため、高天原から日向国の高千穂峰へ天降った。いわゆる、天孫降臨である。
邇邇藝命の曾孫に当たる神日本磐余彦尊(カムヤマトイワレヒコ)は、
「東に美しい土地があるという。青い山が四周にあり、その地には天から饒速日命(ニギハヤヒ)が下っているという。そこは六合の中なれば、大業を広げて、天下を治めるにふさわしい土地であろう。
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第206回 「意見を表明しない」という意見
2017.01.25 14:00
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