「人に好かれたい」という感情は人間が持つ本能です。環境や状況の変化に慣れることができる習性を持つ人間には《状況適応能力》というものがあります。
これは周囲の人と力を合わせながら協調することで進化を遂げている、人間ならではの《コミュニティー能力》であります。
人の価値観や感覚・性格は人それぞれなので、コミュニティー能力を全面に発揮できる・できない人にわかれますが、誰しもが潜在的に持っている本能なのです。
ただ、「人に好かれたい」に特化された感情が強くなる人も少なくありません。心のバランスが上手く保てずに、「愛されたい症候群」という一種の病気のような状態になってしまう人もいるのです。
「誰かに必要とされたい」「誰かに大切に思われたい」という気持ちが「生きることの意味」につながるといった深層心理が働いてしまうのです。
逆を言えば、「愛されない自分は生きる価値はない」という極端な思い込みを持ってしまうことも特徴のひとつ。
生きる理由を作らなければ不安で仕方ないといった状況に追い込まれ、常に愛されることを考えながら行動してしまいがち。
行きすぎた感情では、円満な人間関係を築けないことが多いです。そのため、せっかく好きな人や恋人ができても、結果的に『重い』という理由から別れることになってしまうこと。
恋人同士であっても、その感覚を常に一緒に保つには無理があります。