頭の外側から脳を操作する。DARPAが支援する「ブレイン・コンピュータ・インタフェース」の開発が進行中(米研究)

| カラパイア
頭の外側から脳を操作する。DARPAが支援する「ブレイン・コンピュータ・インタフェース」の開発が進行中(米研究)

image credit:Pixabay

 8月、カーネギー・メロン大学に在籍する3人の大学院生が小さな窓のない地下の研究室に集まり、間に合わせの3Dプリンターフレームを使ってマウスの脳に電撃を喰らわせていた。

 もちろん彼らはイタズラにそんなことをしていたわけではない。わざわざ頭蓋骨を切り開いて脳を露出させることなく脳の信号を検出し、操作できるかどうかの検証実験を行っていたのだ。

 目指すのは、ただ頭にかぶるだけで使えるヘッドバンドのような「ブレイン・コンピュータ・インタフェース(BCI)」である。

 厚さ1センチにも満たない人間の頭蓋骨は、電流、光、音といった波形を拡散するフィルターとして機能する。その下に収まっている脳には、1ミリの数千分の1という極小の神経細胞がつまっており、1ボルトの20分の1ほどの微弱な電気パルスを発生させている。

 3人の実験は、グループを率いるプルキット・グローバーさんが考案した新しい技法と比較するための、ベースラインとなるデータを集めるためのものだったのだ。
・頭蓋骨の外から脳のシグナルを読み取るための実験

 グループが行っていた実験はこうだ。まず、マウスの海馬から脳の断片を切り離す。そして薄くスライスされたニンニクのようなそれを、奇妙な機械の中央辺りにあるプラットフォームに置く。

 スライスは食塩、ブドウ糖、アミノ酸入りの溶液でつけてある。生かしておくためだ。曲がりなりにも生きているスライスの神経細胞は発火し続け、研究者にデータを提供する。

 スライスの下にある電極から電撃が浴びせられると、シリンダーのような金属製の探針が、神経細胞の反応を測定する。
ピックアップ PR 
ランキング
総合
社会