多くの人が訪れる世界的観光地京都市の中にあって、ほぼ毎年トップの来場者を誇る清水寺。清水の舞台や音羽の滝で知られ、年末の恒例となっている「世相を表す今年の漢字」が発表されるのもこのお寺です。
京都を初めて訪れる人はもちろん、京都に足しげく通う人にとっても、清水寺詣では京都観光の王道ではないでしょうか。
そんな清水寺ですが、誰が建てたお寺なのかは意外と知られていません。
今回は、清水寺の建立に深く関わった坂上田村麻呂と清水寺の縁起について、2回にわたりご紹介します。【前編】では、征夷大将軍と坂上田村麻呂についてご紹介しましょう。
坂上田村麻呂が就任した征夷大将軍とは武家として初めて征夷大将軍となった源頼朝。(写真:Wikipedia)
皆さん、征夷大将軍というと、誰を思い浮かべますか?おそらくは、鎌倉幕府を開いた源頼朝とか、江戸幕府を開いた徳川家康などが一番多いのではないでしょうか。
そもそも征夷大将軍とは、何なのでしょうか?簡単にいうと「征夷」とは「蝦夷を征討」するという意味で、その将軍が「征夷大将軍」なのです。そして、征夷大将軍は、東北を攻略するために天皇に任命された軍事指揮官でした。