森山&島尻「新大臣」の“黒い交際”疑惑…地方議員の錬金術とは (1/2ページ)
【朝倉秀雄の永田町炎上】
県議選が証明する地方議員とヤクザの腐れ縁
安倍総理はよほど人を見る目がないのか、さっそく内閣改造後の新閣僚にスキャンダルが噴出した。世にも滑稽な高木毅復興相の「下着ドロ」疑惑については先月、取り上げたが、森山裕農水相にも談合で指名停止措置を受けた業者からの献金疑惑が発覚。島尻安伊子沖縄・北方担当相にも、公職選挙法の寄付の禁止規定に違反して自分の名前と顔写冥が入ったカレンダーを選挙区内で配った疑いが取り沙汰された。
さらに森山・島尻の2人に関しては週刊誌や夕刊紙が過去の暴力団との“黒い交際”を報じ、槍玉に挙げられている。政治家とヤクザや事件師などの裏社会の人間とは何ら生産活動を行なわず、デマカセやハッタリ、恫喝など口先三寸で世渡りする「虚業者」の典型で、いわば似た者同士だから互いに引きつけ合うのかも知れない。
多少は知性がある(?)と思われる国会議員ですらそんな有様だから、昨年、世間を騒がせた「号泣議員」こと野々村某のようなとかく胡散臭い輩が多い地方議員となると、裏社会とのつきあいはもっと密接だ。
そんな裏社会の人間が必ず一度は地方議員とつるんで手がけようとするのが産業廃棄物処理場の建設だ。産廃施設などカタギの人間はまずやろうとは思わないだろうが、都道府県の認可さえ得てしまえば、あとは大穴を掘って「ゴミを捨てさせるだけ」だから膨大な利益をもたらす。なかには造る気もないのに、偽造した県知事の「許可書」や懇意な県議の名刺などを見せて信用させ、出資者を募り、カネを持ち逃げする詐欺事件を引き起こす者もいるくらいだ。
だが、中間処理場にせよ最終処分場にせよ環境を汚染する恐れがあるから、認可を得るには何十もの部局と事前協議が必要になり、とても素人には手に負えない。当然、コンサル会社が手続きを代行することになるが、それだけでは足りない。政冶カが者を言うからだ。そこで大物県議など地方政治家の出番となる。県議と県の幹部職員とは生活圏を共有し、地縁血録で密接に結びついていることが多いから、酒食のもてなしで懐柔し、何としても認可を得ようと狂奔する。首尾よく成功すれば、法外なウラ献金を要求する。ちなみに森山は鹿児島市議、島尻は那覇市議上がりだ。
地方議員とヤクザが切っても切れない関係にあることは4月の千葉県議選が証明している。いすみ市選挙区から自民党公認で立候補した小路正和侯緒への投票と票の取りまとめを依頼するために、飲食店で有権者十数人に飲み食いさせたとして指定暴力団・住吉会の関功会長が公職選挙法違反(供応買収・事前運動)容疑で逮捕され、6月に起訴されているからだ。
もっともヤクザというのは下手につきあい方を間違うと殺人事件にまで発展するから厄介だ。2010年12月の茨城県議選のこと。指定暴力団・山口組の元幹部の設楽啓一なる者が石岡市選挙区から無所属で立候補した戸井田和之・元自民党県議の選挙事務所にトン保冷車で突っ込み、立ちはだかった戸井田の叔父をひき殺すというテロ事件を引き起こしている。設楽は翌年12月に殺人罪で懲役20年の有罪判決を受けているが、当選した戸井田は設楽について「友人ではないが、子供の頃から知っている」と語っているから、交際があったことは間違いないだろう。