ボイルドエッグズ新人賞受賞! 大注目の現役大学生作家・小嶋陽太郎さん「小説家になるしかなかった」 (3/5ページ)
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小嶋さん その時点ではデビューできるかどうかもわからないので手放しで喜べるわけではなかったんですが、可能性が出てきたぞ、ということで、「ぎりぎり生き延びたな……」と思いましたね。
――現在も大学生でいらっしゃいますが、創作活動はどのように行っていますか?
小嶋さん 現在は仕事優先で大学は休学しています。
――卒業するぞ! というお気持ちは?
小嶋さん なんとか卒業したいです。が、現在はいただいた仕事であたふたしていて、僕のキャパシティだといま復学してもパンクしそうなので、どうしたものかと困ってます。
――執筆スタイルはどんな感じでしょうか?
小嶋さん 特に決まっていないですね。パソコンに向かっている時間でいえば1日最低7時間ぐらいはそうですが。やはり進むときと進まないときがあります。
――小嶋さんが好きな小説や小説家は?
小嶋さん 実は、僕はあまり本を読んでこなかったんです。家にある本を読んだりはしていましたが、積極的に自分から本を買って読んだりということはありませんでした。
小学校3年生のときに学校の図書館で発見して読んだ香月日輪さんの『地獄堂霊界通信』は大好きでした。印象的な読者体験で一番古いのはこの『地獄堂霊界通信』です。
高校のときは瀬尾まいこさんの作品ですね。瀬尾さんの作品は姉が文庫本を買って家にあったのでよく読んでいました。これも姉の影響ですが森見登美彦さんの作品、万城目学さんの作品も家にあったので、面白い!と思って読んでいました。
――小嶋さんの文体、文章のスタイルを評価する声がありますが、自分ではどう思われますか?
小嶋さん まず、読みやすいように意識しています。「凝った文章を書いてやろう」とかそういうことは、今のところは考えないようにしています。文章でいえば太宰治、村上春樹が好きです。
村上春樹はデビューしてからやっと読みだしたんですが、はまりました(実は5年くらい前に『海辺のカフカ』を少し読んで、こんなタフな15歳いねーだろ! と思って読めなかったという経験があったんですが)。村上文学は読んでいると、あのリズムが徐々に体を侵食してきて、如実に文体に影響を受けそうで、こわいです。