『シビル・ウォー』公開目前 副社長に聞いた、マーベルが日本の漫画を参考にしている点とは? (2/10ページ)
特にアジア地区を中心にマーベルのブランドを拡大していく仕事をしています。
北米と南米、ヨーロッパでは、もともとマーベルはコミックスの会社としての知名度が高い。日本は特殊なケースで、70年代に日本語版コミックスを発売したり、※1東映実写版『スパイダーマン』やアニメ版『X-メン』といった映像作品を展開したりと、マーベルとは付き合いはかなり長いんです。
※1 東映版スパイダーマン:1978年~79年に現在のテレビ東京系(当時は東京12チャンネル)で放送された、特撮ヒーロー作品。主人公の山城拓也は父の研究を悪用しようとする鉄十字団のモンスター教授によって殺されてしまう。洞窟に落下した拓也を蘇らせたのはスパイダー星の王様・ガリアだった。ガリアは母星を滅ぼしたモンスター教授への復讐を拓也に託して死んでいく。拓也はスパイダーエキスを注入されたことにより、スパイダーマンとなって父とガリアの復讐のために鉄十字団に戦いを挑んでいく。スーパー戦隊ヒーローのルーツ的作品。最近マーベルコミックスのスパイダーマンのクロスオーバーシリーズの「Spider-Verse」に超強力な助っ人として登場し、話題となった。
だけど、ほかのアジア諸国は映画シリーズからマーベルの作品に初めて触れることが多い。映画を好きになってくれた人たちをどうやってマーチャンダイズやゲーム、テレビシリーズ、コミックスといったほかの部門に浸透させていくか、逆の発想が必要になってくるんですよ。僕はそういったところで尽力しています。
──C.B.さんはマーベルに勤める以前、長く日本に滞在されていて、日本の漫画やアニメにも精通しているとお聞きしています。ご自身が体感された日本の漫画とアメリカンコミックスの違いというのはどんなところでしょうか?
C.B. 漫画は白黒が多くて、アメコミはカラフルだとか、作画のスタイルやタッチが違うという表面的な違いもあります。決定的に違うところは、ストーリーテリングの手法ですね。
中でもコマ割りが全く違うものになってますね。アメコミは1ページを平均、6から9コマで割っていて、漫画は2・3コマ。アメコミは吹き出しと文字が多くて、内容を凝縮させて見せていく。