『シビル・ウォー』公開目前 副社長に聞いた、マーベルが日本の漫画を参考にしている点とは? (5/10ページ)

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──日本のアニメや漫画から学んだ経験や気づきというのはおありですか?

C.B. 具体的な話になると、アーティストが使う道具とか、締め切りに間に合わせるための技とか(笑)、そういったちょっとしたトリックを学ばせていただいたというのもあります。

日本の漫画が参考になっている大きな部分としては、人間味、人間らしさを掘り下げて描くという点ですね。

たとえばスパイダーマンであれば、スパイダーマンである以前にピーター・パーカーという一人の男であり、アイアンマンというよりもトニー・スタークという男である。キャプテン・アメリカもスティーブ・ロジャースという一人の男である。

コスチュームの下にある人間を身近な存在として、もっと共感を持ってもらいたい。しっかりと人間として描くということをマーベルは心掛けている。彼らの人間関係であるとか、日常生活をきちんと描いていくという部分は、日本の漫画をお手本にしている部分ですね。

『シビル・ウォー』は、キャプテンたちの人間性をより深く掘り下げていく
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──まさに、※2マーベル・シネマティック・ユニバースの最新作『シビル・ウォー』も、キャプテン・アメリカがヒーローである前に人間であるという、シリーズを通して描いてきたものが最も顕著に表れている作品と思います。

※2 マーベル・シネマティック・ユニバース:マーベル・スタジオが制作するアメコミヒーローの映画作品が、共有する架空の世界の総称。マーベルコミックスの世界は並行世界が連なった設定になっており、コミックスで中心となって描かれる世界がEarth-616と呼ばれる世界。マーベル・シネマティック・ユニバースはEarth-199999と設定されている。
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