『シビル・ウォー』公開目前 副社長に聞いた、マーベルが日本の漫画を参考にしている点とは? (4/10ページ)
──C.B.さんは、『進撃の巨人』と『アべンジャーズ』のコラボや、村田雄介さんや寺田克也さんといった日本人アーティストを起用した「マンガヴァリアントカバー」(中身は一緒で、表紙イラストが別バージョンのもの)を担当されていますが、この方々にも実際お会いされたんですか?
C.B. 半分以上は自分が直接会っています。書店でのサイン会とか、コミティアとかに会いに行きます。自分が動けないときは代理人にお願いして、その人に会った時の印象などを聞くようにしています。
──それほど人となりを重要視されているのですね。
コミック業界で働くための、冴えたやり方とは?
──C.B.さんは普段から、エンタメ業界で働きたい若者へのアドバイスをTwitterでされていますが、その中でも、マーベルといったアメリカのエンタメ業界に参加するための一番冴えたやり方はどんな方法だと思いますか?
C.B. フー! 良い質問だから、答えも長くなっちゃうよ(笑)。
まずは自国で実績を積んで、名前を確立することが大切です。そこで自分をうまく売り込む能力が問われます。いくら素晴らしい才能があって、作品が素晴らしくても、その人自体に興味を持ってもらえないと、作品を観てみようということに繋がらない。
自分はプロの作家である、もしくはアーティストであると、ネットで名を売ること。その時は必ず実名を使うことが大事。AKIRAファンの28号とか、変なハンドル名だけで知られていてもにっちもさっちもいかないから(笑)。なるべく世界中に普及している大手のSNSで、自分のページをつくって、自身のSNSのリンクを張って、ぜひ見てほしいと直接マーベルの編集者宛てにコンタクトを取ればいい。
ネットが発達してSNSが普及したことで、マーベルに限らずアメリカのコミック業界で働きたいと思う人には、突破口を見出しやすい環境になっていると思いますね。