元米軍衛生兵だけど、救急バッグの中身を公開するよ (8/8ページ)

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照井さんはそれらを机上に広げ、語気を強めた。「隊員の命って、この中のどこにあるんでしょうか」

 遅れを取り戻そうと防衛省は昨年4月、第一線救護での的確な救命のあり方を話し合う有識者の 検討会をスタートさせた。今も議論を続けている。

 「昨年のいつだったか、検討会で座長が怒鳴った」と防衛関係者が振り返る。 「あなた方は医学も知らないし軍事も知らない。一体何の専門家だっ」と声を荒らげたという。 座長は、東京都保健医療公社副理事長で内閣官房参与の佐々木勝医師(64)だ。 怒声については「そういう話は尾ひれがつく」と笑う。

 自衛隊には戦傷医療の知識も装備も経験もない。「それ自体は幸いなことだ」と佐々木さんは言う。 戦後一発も撃たず、撃たれず、そもそも必要性がなかった。しかし、これからは違う。

 検討会では自衛隊側から積極的な問題提起がなく、議論は白熱しないという。佐々木さんは いらだっている。「彼らにはリアリティーが欠落している」

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