ジャケットの色を変えただけで昇進した、ある女性会社員の話 (2/4ページ)

新刊JP

外から見た印象と実際の中身とにズレが出てしまっているからです。

そのようなズレがあると、たとえ第一印象は良くても、話しているうちに相手が「あれ? こういう人だと思ったのに、なんだか違うな」と違和感をおぼえたり、「ちょっと不思議な人だな」と距離を置きたくなってしまいます。

こうしたすれちがいを引き起こす元凶が「おしゃれ」「ダサい」という言葉だと思っているんです。

――中身と外見を一致させることがいかに大切かということですね。

みなみ:はい。中身と外見を一致させたことで、驚くほど状況が好転したというケースをひとつご紹介しましょう。キャリアアップのため、鎧をつけるかのようにブラックのジャケットを着ていた女性の話です。

彼女は仕事で成果を上げているにもかかわらず、なかなか貫禄が出ず、思ったような評価を得られずにいたタイミングでたまたま、装いについての私のところに相談にやってきました。そしてカウンセリングの結果、彼女本来の魅力を周囲に伝えるには、ブラックではなくピンクベージュのジャケットを着ることをすすめたのです。

私のアドバイスどおり、ジャケットの色を変えた彼女は、職場で評価されるようになり、その直後に異例の昇進となったそうです。

――ちなみに、みなみさん自身が、「中身と外見を一致させること」の重要性を意識するようになった原体験はあるのでしょうか。

みなみ:少し長くなってしまいますが、話は幼少期にさかのぼります。6歳のときに両親が離婚し、私は母に引き取られました。以来、母は働きに出るため、家をはずすことが増えていったんです。

学校が終わって家に帰っても、「これでパンでも買いなさい」とキッチンにお金が置いてあるだけ。母も女手ひとつで子どもを育てることにストレスを感じていたのか、たまに顔を合わせれば折檻がはじまるという日々が続きました。

両親が離婚する前の私は、お友達の真ん中でみんなを笑わせるのが大好きな子どもでした。それは、「かなちゃん、吉本に入れやー!」と言われるほどです。でも辛い日々が続く中で、しゃべる気力も食べる気力もなくなり、着るものもいつしかボロボロに……。気づけば、すっかり友達はいなくなっていました。

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