芸術的な作品が多数! おすすめのフランス映画10選 (4/7ページ)

学生の窓口

出てくる料理がどれもおいしそうで、食欲もそそります。 地方で小さなレストランを経営していたオルタンス・ラボリは、史上初の女性料理人としてエリゼ宮に招かれます。そこは宮廷料理人たちが支配する、旧弊な世界。宮廷料理人たちは、自分たちとは出自も流儀も異なるオルタンスを冷たく扱います。その一方で、ミッテラン大統領の胃袋と信頼を勝ち取ったオルタンスが、エリゼ宮で過ごした日々と彼女のその後が描かれます。

オルタンスが作る料理はどれも家庭料理の素朴な味わいを残したもの。美食、あるいは誰かの心を掴む料理について、考えさせる要素が盛りだくさんです。

監督:クリスチャン・ヴァンサン
脚本:クリスチャン・ヴァンサン、エチエンヌ・コマール
制作:ローラン・ダイヤン
音楽:ガブリエル・ヤレド
出演者:カトリーヌ・フロ、ジャン・ドルメッソン、イボリット・ジラルド

■チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が圧巻の「オーケストラ!」

ロシアの名門オーケストラを政治的理由で追われた天才指揮者が、パリ公演という30年越しの夢に向けて奮闘する姿を描いた、ユーモアあふれるヒューマンドラマです。前半はロシアでニセの楽団を結成し、パリに向けて出発するまでの奮戦が。後半はパリに着くも、迷走する楽団の姿が描かれ微苦笑を誘います。ニセの楽団を結成してまでパリ公演を望んだ、元指揮者の本当の目的は何なのか。謎を絡めつつ、芸術に介入する政治を跳ねつける、力強いメッセージを放ちます。

かつて天才指揮者と謳われたアンドレイ・フィリポフは、時の権力者に逆らったために、楽団清掃員に甘んじています。偶然目にしたパリ公演への誘いに、かつての仲間とともにニセの楽団を結成し、パリへと乗り込みます。ソリストとして指名した若き女流ヴァイオリニストとフィリポフたちとの因縁が、解き明かされていく過程も見ものです。ユーモアに包んでいますが、政治や過度な商業主義が芸術に介入し、時には芸術家の人生をも変えてしまう世相を強烈に皮肉っています。それなのに説教臭くなく、ただ音楽を愛する人たちが奏でる美しいメロディーが、いつまでも耳に残ります。

「芸術的な作品が多数! おすすめのフランス映画10選」のページです。デイリーニュースオンラインは、原作作品作家おすすめ名作カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る