現代妊婦が抱える「隠れ栄養不足」とは? (2/7ページ)
表を見ていただくとお分かりになるように、20代、30代が摂取している栄養素の中には「欠乏を回避するために摂取すべき量」を満たしていない栄養素もあるのです。つまり不足している栄養素のうち、「欠乏」している栄養素が9つもあるという深刻な現状なのです。しかしこうした現状に当の本人が気付いていない、それが「隠れ栄養不足」の怖いところなのです。
■隠れ栄養不足が続くとどうなる?「隠れ栄養不足」が続くとどのような健康不良が生じるのでしょうか、上記表中にある、若い女性が「1日に必要な量を摂れていない栄養素8つ」を例に、佐藤先生に教えてもらいました。
●カルシウム不足カルシウムが不足すると、高血圧、動脈硬化、認知障害、免疫異常、糖尿病、肥満、腫瘍、軟骨変性と変形性関節症などを発症する恐れがあります。
●マグネシウム不足短期での欠乏は低マグネシウム血症(症状:吐き気、嘔吐、眠気、脱力感、筋肉のけいれん、ふるえ、食欲不振)を発症する恐れ。長期にわたるマグネシウムの不足は、骨粗しょう症、心疾患、糖尿病のような生活習慣病のリスクを上昇させます。
●鉄不足女性には毎月の生理があり、定期的に鉄が不足しがちですが、鉄不足は貧血や運動機能、認知機能などの低下、無力感、食欲不振などを発症する恐れがあります。
●ビタミンA不足夜盲症、成長阻害、骨および神経系の発達抑制、上皮細胞の分化・増殖の障害、皮膚の乾燥・肥厚・角質化、免疫能の低下、粘膜上皮の乾燥といった症状が現れる恐れがあります。また感染症にかかりやすくなったりもします。
●ビタミンD不足ビタミンDはカルシウムの吸収に関わる栄養素で、これが欠乏すると、カルシウム不足になり、小児ではくる病、成人では骨粗しょう症を発症する恐れがあります。
●ビタミンB6不足ビタミンB6が欠乏すると、ペラグラ様症候群(皮膚炎、下痢、認知症)、脂漏性皮膚炎、舌炎、口角症、リンパ球減少症、うつ状態、錯乱、脳波異常、けいれん発作を発症する恐れがあります。