現代妊婦が抱える「隠れ栄養不足」とは? (1/7ページ)
挙式も引越しも無事に終わり、やっと落ち着いてきた新婚生活。「いよいよ次は子作りだ~!」と思っているそこのあなた! ちょっと待ってください。あなたの「栄養」は足りていますか? 実は今、若い女性の間で「隠れ栄養不足」が増えているそうなのです。そして「隠れ栄養不足」の状態で妊娠してしまうと、赤ちゃんにとってかなり危険なんだとか。
一体どういうことなのか、詳しいお話を栄養士の佐藤秀美さんに伺いました。
■「隠れ栄養不足」とは?―そもそも「隠れ栄養不足」とは、なんなのでしょうか?
佐藤さん: 本人が栄養素の不足を自覚していない、あるいは軽視している状況を「隠れ栄養不足」といいます。しかし飽食の今の時代に「栄養不足」なんて、にわかには信じられないですよね。では、具体的に若い女性たちはなんの栄養素が足りていないのでしょうか。
以下の図をご覧下さい。図は、「日本人の食事摂取基準2015」(以下、食事摂取基準)において、1日に摂ることが勧められている量に対し、実際に20代、30代の女性が摂取している状況」を示しています。(H26年国民健康・栄養調査結果のうち、中央値を使用)
健康維持のために摂取すべき主な栄養素は3大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)のほかに、ビタミン12種類、ミネラル5種類、食物繊維(“栄養成分”ですが、ここでは“栄養素”として扱う)の合計18種類あります。このうち食事摂取基準で推奨される量を上回っているのは、20代女性では、ビタミンK、ナイアシン、ビタミンB12、パントテン酸の4種類のみ。30代女性ではさらに減ってビタミンK、ビタミンB12、パントテン酸の3種類だけです。全部で18種類ある栄養素のうち、不足している栄養素は、20代で14種類、30代で15種類もあるのです。
ここで、「摂取基準は満たしてないけども、全ての栄養素は一応、摂っているから大丈夫ではないか」と楽観視してはいけません。以下の表をご覧下さい。下表は1日に推定される必要量(推定平均必要量:欠乏を回避するための量)に対し、摂れていない栄養素を示したものになります。