スペシャル対談・田中京×大下英治「今の日本には“田中角栄”が必要だ」(3)田中角栄はなぜ特別なのか (1/3ページ)

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スペシャル対談・田中京×大下英治「今の日本には“田中角栄”が必要だ」(3)田中角栄はなぜ特別なのか

田中 最近、雑誌などで「人間・田中角栄」というタイトルをよく見ますけれど、確かに身内から見ても、特に話し方からくる人情味というのが、高学歴の人とか、学者とは全く違った印象があります。

大下 まさに、角さんは「情の人」でしたからね。しかも並大抵のものではなかったですよ。派閥の者だけでなく、敵である社会党にまで金を工面したこともあるくらいだから。

田中 すごい話ですね。そういえば、親父は「学者と弁護士みたいな人たちを、政治の世界に入れてはいかんよ。お前たち、それはよく覚えておけ」と、いつも言っていました。

大下 角さんはたくさんの名言を遺しているけど、私が1番好きなのは、「人間はやっぱり出来損ないだ。みんな失敗をする。その出来損ないの人間そのままを愛せるかどうかなんだ」。

田中 それは、高学歴のエリートには言えない言葉ですね。

大下 今の若手政治家は高学歴かもしれないけど、だいたい温もりがないよね。俺は他の者とは違う、という目線の高さがある。一方で角さんは、自分もまだまだ未熟の部分があると認めていて、叩き上げの苦労人だったことから目線が低い。それがやっぱり、庶民出身の宰相ならではのものだし、これこそが政治に最も必要な部分です。

田中 親父は若くして会社も経営していましたから、その目線も大きく働いたんじゃないでしょうか。

大下 そう。角さんは自分で金を集めて、部下に配るという姿勢を崩さなかった。それも、今の政治家にはない部分だね。あとは何と言っても、角さんの大胆な「決断力」。これはそういう経営者マインドに拠るところが大きいでしょうね。

田中 「決断力」か、そこはまさに今の政治家に期待できないところですよ。

大下 今、新たに大きな田中角栄ブームが起きているじゃないですか。理由は簡単なことで、今の政治に対する不満ですよ。

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