世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第188回 日本と韓国 (2/3ページ)
韓国は竹島に警備隊を常駐させ、国民(2名)を住まわせ、全国からクリスマスカードを送り、バスケットボール大会を開催し、修学旅行で子供たちに訪問させ、天気予報で必ず「独島」の予報についても報じる。実効支配を強めるとは、まさにそういう話なのだ。
尖閣と竹島の「実効支配」の現実を見ると、日本と韓国、どちらが「国家」としてまともなのか、一目瞭然である。変な話だが、日本は尖閣については韓国の手法を見習い、竹島問題については中国のやり方に倣うべきなのだ。
日本人は、戦争以外の理由で解決したケースがほとんどない「領土問題」について、「話し合い」で解決しようとする。残念なことに、世界は町内会ではない。
世界には三ケタの領土問題が存在するが、そのほとんどは解決しない。ちなみに、中ロ国境の大ウスリー島の問題はロシアが譲り、「半分」を中国に返還することで解決したことになっている。とはいえ、現実には中国は「残り半分も中国領である」と主張しており、完全解決はしていない(なぜか、日本では解決したことになっているが)。
あるいはトルコ(オスマン帝国)から独立し、メガリ・イデア(失地回復運動)で領土を奪い取ったギリシャは、もちろんトルコとの関係が悪い。ギリシャの安全保障上の最大の脅威は、隣国トルコなのだ。さらに両国は、エーゲ海の島々やキプロスの領有を巡って争っている。時に、軍事的に衝突するケースすらある。
それでも、「何とかやっていく」のが国家間関係なのだ。日本人は問題が解決しないことに耐えられず、すぐに妥協や譲歩に走る。領土問題で妥協や譲歩を繰り返す国家は、普通に亡国に至る。
日本は竹島、北方領土という二つの領土問題を抱えている(尖閣は領土問題ではない)。「解決しない問題」を抱えて生きていくことは、確かに難儀ではある。さらに、現在の日本では、
「領土問題が原因で、隣国(韓国)との関係が悪化してもいいのか?」
などと思ってしまう国民が多数派を占めるだろう。
とはいえ、仲が悪くていいのである。世界の他の国々も、それぞれ決して仲がいいとは言えない隣国を抱え、それでも何とか国家を成り立たせ、存続しているのだ。