ナビスコ『リッツ』が新しくなったけど、後継は『ルヴァン』で間違いないのか、あらためて検証! (7/7ページ)

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失礼ながら、今風の華やかなパッケージングとは程遠い『ルヴァン』だが、ヤマザキの静かな自信がうかがわれる仕上がりを実感した。四角い形状も、これまでリッツが提案してきたカナッペやディップにより適していると言える。


この結果は意外かもしれないが、実は予測されないでもなかった結果。というのもそもそもヤマザキナビスコは、ナビスコ製品をただ輸入して販売していたわけではなかったからだ。世界的には有名でも、日本市場ではさして威力のなかったナビスコ・ブランド。それを日本に多大なる時間と手間をかけて定着させたのがヤマザキナビスコだったからだ。


その工夫の第一に、日本国内での製造ということが挙げられる。安心感も大きいし、何より日本人に適した味わいの調整に必要だったから、ということもある。聞くところによると内部パッケージまで、日本の湿度に合わせた調整が行われたそうだから、その徹底ぶりは凄まじい。だからナビスコの名を借りて着実にノウハウを溜め込み、もはやその看板が必要ないまでに完成度の高いビスケット・クラッカーを製造できるという自信こそがナビスコのブランドから撤退した要因なのではないだろうか。だからルヴァンがリッツ以上にリッツなのも、実はそんなに意外なことではないのである。

そして1992年から23年間、日本プロサッカー界の栄冠として有名な「ヤマザキナビスコカップ」も、今年2016年からは「YBCルヴァンカップ」と名称変更するそうだ。安心してルヴァンを手に取ってみて頂きたい。

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