人類と酒の歴史。世界10の古代酒 (4/10ページ)
7. インカ前の時代の宴会

出典: karapaia
2004年、シカゴのフィールド博物館の研究チームが、ペルーの高地で古代の醸造所を発見した。インカ前に存在したワリ文化では、1000年以上前にチチャ(chica)というトウモロコシビールを大規模に醸造していた。
15ガロン(56.7リットル)の製造樽が現場から複数見つかったことから、一日に数千リットルのチチャを生産できたのではないかと思われる。
この醸造施設は、セロ・バウルの発掘の最中に見つかった。海抜3200メートル近くの場所に一時は2000人の人が住んでいた。チチャを飲むことは、ワリの政治的手段の一環だったのではないかと専門家は考えている。
広大な帝国のあちこちから高官たちがセロ・バウルに招かれ、盛大な宴会に参加したのではないか。共通の言語がなくても、チチャがさまざまな文化を結びつける強力な手段になったのかもしれない。