スイスで再導入された幻のヤマネコ、「ヨーロッパオオヤマネコ」の野生の姿をとらえた写真と生態系に関する話 (2/10ページ)
「まさに狂喜乱舞したね」
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image credit:.laurent-geslin
カメラがとらえたメスのヨーロッパオオヤマネコ。生物学者の間ではB218として知られている。遠くにスイスのイヴェルドン・レ・バンの町の灯。以来、ゲスリン氏は約30回の貴重な目撃をしている。遠くからほんの一瞬のこともあれば、ゲスリンが隠れていた場所からほんの数メートルのところで3匹の子どもを連れた母親を目撃したこともあり、忘れられない瞬間になったという。
この6年間、あらゆる手がかりを追い、隠れて張りこみ、96時間もぶっ続けで身動きもせずにいたことを考えると、これはささやかなご褒美かもしれない。・絶滅の危機に瀕していたヨーロッパオオヤマネコ
数十年前には、このようなプロジェクトは不可能だった。かつてはヨーロッパ全土に生息していたオオヤマネコは、スイスでは1904年以降目撃されておらず、フランス、ドイツなど以前の生息地からも姿を消してしまったという。
1940年には、スカンジナヴィア半島までの広大なヨーロッパ全体の生息数は700頭にまで落ち込んだ。オオヤマネコの仲間のオオカミ、クズリ、そしてヒグマといった肉食獣も、同じ悲しい運命をたどり、皆、ヨーロッパでその数が激減した。原因は、野生動物を狩るハンターたちの楽しみのためや、家畜を殺されたことによる容赦ない迫害や、自然の生息地を人間に破壊されたことなどだ。