スイスで再導入された幻のヤマネコ、「ヨーロッパオオヤマネコ」の野生の姿をとらえた写真と生態系に関する話 (9/10ページ)
生後3週間の子どもを布にくるみ、体重を測ってさまざまな測定をしてから、巣へ戻す準備をしているKORAの生物学者アンドレアス・レイサー・国境を越えた協力でオオヤマネコを自然に返す
オオヤマネコの未来は、国境を越えた協力にかかっている。中央ヨーロッパでは一国だけでは、彼らの生存可能な個体数を維持していくことはできない。
これまでの重要な要素は、EUの生物多様性条例によって、メンバー国に希少種数の保護と再生を遵守させることだった。協力して、バラバラに散らばっている個体数をうまくまとめて、広いエリアにオオヤマネコを導入すれば、近親交配を減らすことができるとブライテンモーザーは信じる。「より広い範囲へのオオヤマネコの配分が必要だが、一ヶ所の数の多さはもっと限られる」
一方で、オオヤマネコを敵対視する人たちを納得させなくてはならない。きちんとした知識を教えて、オオヤマネコに対するこれまでの敵対意識を克服してもらわなくてはならない。一般大衆にも、ヤマネコがハンターを含めたすべての人間にとっての環境にいかに役立っているかを納得してもらわなくてはならないのだ。これは長い道のりだし、政治的な支援がなければ、KORAやほかの保護団体だけでは達成できることではない。
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image credit:.laurent-geslin
スイスのジュラ山脈で、2匹の子どもを連れたメスのヨーロッパオオヤマネコ。しきりとあたりを警戒している。生物学者はこのメスをB123として認識している森のまわりで、ゲスリンの使命は続いている。痕跡や死んだ獲物を探して毎日トレイルを歩き、仕掛けたカメラをチェックして、隠れる場所を設置する。