スイスで再導入された幻のヤマネコ、「ヨーロッパオオヤマネコ」の野生の姿をとらえた写真と生態系に関する話 (7/10ページ)

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彼らはヤマネコをライバルと見ていて、彼らのせいでノロジカやシャモア(ヨーロッパの山岳地帯に生息するレイヨウに似たヤギ)が用心深くなってしまい、狩りをするのが難しくなったと文句を言う。

 ブライテンモーザーは、スイスの法律は、オオヤマネコだけでなく、ハンターが野生動物を捕獲する権利も守っていると指摘する。

 「残念ながら、こうした情況が、密漁などの違法行為を含めた衝突にたびたびつながっている。ゲスリンが観察して撮影した、あの子供を連れたメスも、1ヶ月後にハンターのライフルの犠牲になってしまった。ジュラの南、ヴォージュ山地でも再導入を行ったが、ここでは最後に残っていた個体がハンターに殺されて失敗に終わった。「ハンターたちがこぞって反対したら、ヨーロッパでは、オオヤマネコが生き残ることができる個体数が保てない」ブライテンモーザーは懸念を示す。・近親交配の危険性
 研究者たちは、近親交配の危険を心配している。再導入されたオオヤマネコは思ったほど、広範囲に散らばっていない。道路や開発によって行動範囲が限定され、最初に投入された場所付近に留まらざるをえなくなっている。現在の個体数からさらに数が減れば、近親交配のの危険が増し、将来遺伝子的な問題が起こるかもしれない。ジュラ地域では、ほかの再導入集団よりもうまくいっているが、長期的には独立した集団同士の近親交配の増加の問題に取り組まなくてはならなくなるだろう。

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image credit:.laurent-geslin

仕留めたばかりの新鮮な獲物を誰にもわからない場所に引きずっていく用心深いヨーロッパオオヤマネコ。
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