スイスで再導入された幻のヤマネコ、「ヨーロッパオオヤマネコ」の野生の姿をとらえた写真と生態系に関する話 (4/10ページ)
ヨーロッパ周辺のほかの多くの地域でも、シカの数が急増するなどの似たような影響が出始めている。
捕食者を元の場所に戻して事態を変えるという例は、イエローストーン国立公園でもある。1990年代に、70年間いなかったオオカミを再び戻し、ヘラジカの数が減って、持続可能なレベルまでになった。その結果、食い荒らされていた植物が回復し、ビーバーが戻ってきて湿地が発展し、地上に営巣する鳥が繁殖するようになった。
こうした"栄養カスケード"循環の複雑な仕組みがしっかり理解されただけでなく、生態学者たちもオオカミがイエローストーンの生態環境を変え、不可能と思われていた国立公園の生態系を再生させたことを大いに納得した。
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image credit:.laurent-geslin
KORAの生物学者に発見されて、巣穴からびっくりしたようにこちらを見るヨーロッパオオヤマネコの子どもたち。・ヨーロッパヤマネコは最強でソフトな捕食者
しかし、中央ヨーロッパはイエローストーンではない。長い間人間と折り合いが悪かった大型肉食獣を、捕食者不在のせいでほかの動物の数が増えすぎた地域にどうやって戻すのか、という疑問がわくのも当然だ。以前にも捕食者の居場所がなかったのなら、今ではなおさらないのではないだろうか?
答えはオオヤマネコ自身の特性の中にあった。ヨーロッパヤマネコは、恐るべき捕食者だ。