古代・中世の遺物に刻まれる謎めいた10のルーン文字 (4/8ページ)
11世紀に持ち込まれたキリスト教とそのラテン語の文書は外来のもので、潜在的に危険な思想であるとみなされていた。ルニクス写本はデンマークの価値観を反映させるために、ルーン文字で記されたようだ。
現在はスウェーデンの一部である、デンマーク王国東部の“スコーネ地方の法”が記載されている。そこにある2行のバラッドは、記録に残る内ではスカンジナビアにおける最も古い世俗音楽とされる。202ページの写本は、27文字の中世ルーン文字で構成され、各ルーン文字はラテン文字に対応する。・6. オーデンセのルーン木片
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古代デンマークの魚市場の発掘調査から、800年前のルーンが彫られた木片が出土した。長さ8センチほどで、かつてはお守りだったようだ。「従者トム」と記載されている。神の僕トムという意味だ。また「健康」という文字も見られる。出土時は三つの木片に分かれていた。
オーデンセ付近のSildebodoren(ニシン屋台の意)で発見された。スカンジナビアでは、11世紀になるとキリスト教の伝搬に伴いラテン文字がルーン文字に取って代わり始めた。古代ルーンは木材や石材などの硬い素材でも容易に彫ることができるという利点があった。一方、ラテン文字を彫り込むことは難しく、スカンジナビア人には高価で手が出なかった羊皮紙に向いていた。