【鹿毛康司の就活本音対談】#1 ドミノ・ピザジャパン富永朋信「内定をもらえる人ともらえない人の違い」 (6/9ページ)
鹿毛さん:でもどうすれば面白いと思ってもらえるかだよね。奇をてらうのはよくないしね。
富永さん:さっきのおべんちゃらの話と同じですけど、妙に一貫性を持とうとしたり、小細工したりするのは通用しません。ちゃんと心を行動に変換できる、つまり「心⇒言葉⇒行動」という流れが作れる人はいいですね。ただそれは勇気が要りますし、難しいとは思いますが……。
鹿毛さん:これも反対に「好印象でない学生」はいくらでも言えるのになあ(笑)。まずはマニュアル通りに話す学生。あとは勉強不足の人。誰かと会うのにちっともその人のこと勉強してこない、とか。そもそも学生と社会人じゃ情報量が違うんだから。
富永さん:礼儀の問題でもありますし、そういうのは「もったいない」とも思いますよ。面接でもそうですけど、普段会えない人にせっかく会えるんだから、しっかりと勉強しておくべきです。
――次も面接にまつわる質問になります。
●鹿毛さん、富永さんだったらどのような自己PRを面接で伝えますか?(男性/25歳/大学院生)
鹿毛さん:自己PRね……。自分の話になっちゃうけど、就活で大手食品メーカーを受けたとき、学生時代に作った企業分析資料を持って行ったのよ。その企業のマークを表紙に貼って。そしたら担当の人に「マークの上下逆さまだ!」って怒られて(笑)。「うわー、これ絶対に落ちた」と思って、そこから吹っ切れて自分の言葉で話せるようになったんだよ。今振り返るとそれが大事だったんだと思う。
富永さん:それはすごくわかります。
鹿毛さん:素で話すってことだよね。ただその「素」というのは、「あのさー」と普段どおりになれなれしく話すことではなくて、「自分の本来の実力(素)をどこまで相手に公開できるか」ということ。そう考えると素で話せないのは実力が足らないからだよね。