【鹿毛康司の就活本音対談】#2 ドミノ・ピザジャパン富永朋信「会社選びは結婚相手を選ぶように」 (6/7ページ)
鹿毛さん:うん、たしかに自己評価という面でもお金は大事なことだね。
●就活中に感じた企業のイメージと、実際に働いてみて感じた企業のギャップはありましたか? また、そのギャップを少なくするにはどうすればいいのでしょうか。(女性/23歳/大学院生)
富永さん:また恋愛の話になってしまいますけど、「あなたの態度が変わらない限り付き合えない」という考えでは、恋愛はうまくいきませんよね。ですから自分を変えていくということに尽きると思いますよ。
鹿毛さん:ギャップが埋められないのならもう別れるしかないってことだよね。転職ってこと。あと、あなたが感じているそのギャップは、果たして正しいギャップなのかってのもあるよね。例えば、ビジネススクールで僕が生徒の若い子たちと話していて、新聞さえ読んでいない子が3割もいるんだよ。新聞さえ読んでいないのに、まともな価値判断は作れないんだよ。
富永さん:新入社員はまだ社会を知らないし、世間も知らないし、会社のことも知らないわけですよ。つまり身の程を知らないということです。そうした身の程を知るための最低限のフォーマットが新聞ですから、それを読まないのはちょっといただけませんね。
鹿毛さん:うん、最低限のフォーマット。その最低限さえしていないのに、ギャップを少なくすることなんてできない。
富永さん:そうですね。ギャップを少なくしたいのなら、考える力を付ける、基礎力を鍛えるに尽きると思いますね。質問した人が新聞を読んでいるかどうかはわからないですけど、ギャップを少なくしたいのなら、社会人として最低限準備することは怠らないようにするべきです。
鹿毛さん:それも毎日ちゃんとすること。地道だけどサボると後々大きな差になっていく。分度器でさ、1度なんて本当に微々たる角度じゃない? でもその1度の角度でずーっと線を引いていくと、その差は雲泥になる。それと一緒。