呼吸の異常を見逃さない“死戦期呼吸”の見分け方【医師解説】 (1/5ページ)
2017年8月5日、新潟県の高校の女子マネジャーが低酸素脳症で亡くなりましたが、倒れた際、心室細動を起こしたにも関わらず、AEDが使用されないまま搬送されていたことが分かりました。(参考)
呼吸は「死戦期呼吸」の可能性が高かったことが示唆されましたが、世間での認知度は低く、一般の方が死戦期呼吸と通常の呼吸の違いを判断するのは難しいと言われております。
そこで今回は、死戦期呼吸の見分け方、心臓マッサージの重要性などを医師に解説していただきました。
死戦期呼吸とは
心臓が停止した状態の人間で見られる呼吸に似た動きで、あごや鼻が息をしているかのように動きますが、実際には肺まで空気が届いておらず、必要な酸素が取り込めていない状態です。