鈴木宗男が提言「北朝鮮は安倍とプーチンで封じ込め!」 (4/4ページ)
中国はなかなか一筋縄ではいかない相手ですが、先ほどお話した通り、安倍首相がプーチン大統領と二人三脚で協議している姿勢を習近平国家主席に示すことで、中国を牽制することにもつながります。それで北朝鮮問題を打開することができれば、世界が日本を見る目も変わってくるでしょうね」
■中国の堪忍袋の緒も切れかかっている
ロシアとともに長らく北朝鮮の“保護者”的な立場にあった中国だが、近年は、その関係に隙間風が吹いているとの指摘もある。「中国がかつて北朝鮮への制裁決議に理解を示したことに、北が反発。自制を求める中国をよそにミサイル発射や核実験を強行してきたことで、中国はメンツを潰された格好になっているんです」(外務省関係者)
さらに、核実験も、前述の通り、中国主催の国際会議のタイミング。「中国の堪忍袋の緒も切れかかっている」(前同)という見方が、もっぱらなのだ。
一方のロシアも、8月下旬から港湾使用料の未払いを理由に、北朝鮮の貨客船「万景峰号」のウラジオストク入港を拒否している最中。「水爆実験は、ロシアに対する、この件の当てつけという意味もある」(前同)という。
「ミサイル連射と水爆実験は、さすがにロシアにとっても想定外だったようで、強い言葉を使って北朝鮮を批判しています。今こそ、日本がロシアに働きかける好機でしょうね。北朝鮮問題を短期的に解決する方法は今のところ、ありません。経済制裁は少しずつボディブローのように効いているはずなので、日本としては、地道に圧力を加えていくという正攻法でいくしかないでしょう。どこまで圧力をかけたらいいのか、さじ加減は難しい。石油の禁輸は確かに大きい手ですが、いきなりやると、かえって暴発しかねません。いずれにしても、この問題解決には各国の協調と地道な努力が必要です」
■北方領土での共同経済活動をどうするか…日露会談の機会は何度もある
その鍵を握るロシアと、今後にわたって最も頻繁に首脳会談を行うのは、他ならぬ日本だ。「9月7日の東方経済フォーラムに続き、11月にはベトナムのダナンでAPEC(アジア太平洋経済協力機構)の首脳会談が開かれます。そこでまた、日露会談の機会があるでしょう。現在、北方領土での共同経済活動を具体的にどうするのか、メニューの絞り込みを行っていますから、機会はまだ何度もあるわけです。焦らず、米国の動向も注視しながら、経済協力をカードとしてロシアと対話していくことが肝要です」
日本がロシアを動かし、そのロシアが北朝鮮を動かす――。そのためには、安倍首相の対ロシア戦略の舵取りが非常に重要になってくる。緊張の続く極東情勢から、しばらくは目が離せなさそうだ。