世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第245回 枠組みの問題 (3/3ページ)

週刊実話

特に、オーストリアのように、既成政党が「保守的な反グローバル化」の政策を模倣する(=抱き着く)ことで、勝利を得ようとするパターンは、今後も増えてくるだろう。
 それに対し、我が国はいまだに主要政党がマトリクスの上半分(グローバル化)の象限で争い、反グローバル化勢力は安全保障を無視する「お花畑主義」のみという有様だ。つまりは、国家の安全保障強化と、国民中心の経済政策(経世済民)を求める有権者にとって、投票先が存在しない状況が続いている。
 さすがに北朝鮮がミサイルを飛ばしてくる状況である以上、総選挙で与党系が圧勝するのは当然である。とはいえ、安倍政権は典型的な「保守的なグローバル化」政権だ。移民受け入れ、農協改革、電力自由化に代表される、国民の安全保障や安定的な生活を破壊するグローバル化路線は、このまま継続されることになる。

 次回の総選挙は、少なくとも4年以内には実施される。それまでに、我が国に真っ当な「保守的な反グローバル化」な政党もしくは勢力が出現するのか。日本国の将来の繁栄は、その1点にかかっていると断言できる。

みつはし たかあき(経済評論家・作家)
1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。

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