先立った母親が幽霊となって現れ、子育てをする「子育て幽霊」のあれこれ (6/7ページ)
こうしたことは出産という「大仕事」を終えた際に起こった一時的な混乱で、すぐに収まるものとも言えず、場合によっては精神の不安定感を抱え続け、「毒親(どくおや)」となってしまう母親も少なくないのだ。
そうした現代の母親たちにとって、「子育て幽霊」の「美談」が、更なるプレッシャーとなってはならない。とはいえ「子ども」は「母親」を選べない。どんな「母親」であっても、その「子ども」にとって、心から信頼し、安心できる「母親」は、その人しかいないのだ。それゆえ、現在、子育ての苦しみの中にある母親が一瞬でも「子育て幽霊」の伝説を思い出し、「自分」へのとらわれを手放し、一瞬でも「子ども」に目が向けば、母親自身の癒しとなるし、死んでなお子どもを育てようとした幽霊への供養になるはずである。