事故や病気で超人的な能力を授かった7人とその共通点 (5/8ページ)

・5. 3と6と9のアーティスト(トミー・マクヒュー)

トミー・マクヒューはろくでなしだった。麻薬に手を出し、またすれ違う人に殴りかかるという凶暴さもあった。
そんなある日、激しい頭痛に襲われた。病院で検査すると、動脈瘤破裂で脳出血していることが判明。すぐに手術を受けなければ死ぬと言われた。
手術を受け、退院すると、マクヒューは自分の会話がやたらリズミカルであることに気がつく。しかも頭の中に不思議なイメージまで浮かんでくるではないか。
これまで芸術などとは無縁だった彼であったが、奥底から湧き上がるイメージとリズムを表現せずにはいられなかった。まるで彼の攻撃性がアートに昇華されたかのようだった。

専門家は出血によって前頭葉の一部が損傷し、マクヒューにこれまで味わったこともない感情を芽生えさせたと考えている。
「まるで禅僧が歩道を掃き清めるように、あらゆる刺激が美しく、かつ宇宙的な意味合いを持って感じられるようになりました」とマクヒューを研究する神経科学者フラハティ氏は話す。
マクヒューがご執心なのは、ニコラ・テスラと同じく、特定の数である。奇妙なことにその数字まで一致している。彼によれば、木が3と6と9を見せてくるのだという。