【小説】国芳になる日まで 〜吉原花魁と歌川国芳の恋〜第4話 (5/6ページ)
それから初めて、白い歯を見せて笑った。
「歌川国芳だ」。・・・・・・
この短い逢瀬の後、みつはあれだけつまらないと言っていた国芳の凧を大事そうに両手に抱き締め、京町一丁目の木戸門の向こうに帰って行った。
「岡本屋」という立派な屋号の門を潜る直前に一度だけ振り返った小さな笑顔が、見送る国芳の胸を熱くした。
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