死にゆくオフィーリアから白ユリの美少女まで、ロンドンの「テート・ブリテン」で絶世の美女に会う旅 (3/9ページ)

GOTRIP!

賛美歌を歌う少女たちが身にまとったドレスは、サファイヤやルビー、アメジストやエメラルドといったカラフルな宝石のように輝き、キリスト教の祭壇のような黄金の背景にちりばめられています。

少女たちの髪色は、黒髪、栗毛、赤毛、ブロンド、と様々で、ストレート、ウェーブ、巻き髪、ショート、ロングなど、髪質と髪型にも個性が表されています。

彼女達の美しさに強く惹きつけられるのは、現代の美的感覚に十分に通じるものがあるからなのかもしれません。

・「家に帰る落ち穂拾いたち(Gleaners Coming Home)」

1904年、展示室1900 

デンマーク系イギリス人のジョージ・クラウゼン(Sir George Clausen)は、ロンドンからフランスに移ると、自然主義の画家に影響を受けました。イギリスへ戻ると、田園風景やそこに暮らす農民などをモチーフにした作品を多く描きました。

印象派の影響が色濃いこの作品には、落ち穂を拾い集めて家路に着く農民たちの姿が描かれています。画面の中央に描かれた女性の姿は特に力強く、神々しい美しさを放っています。

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