リオ経験者に聞いた、オリンピックボランティア参加の価値 | 「結局どうなの? 五輪ボランティア」第2回 (5/9ページ)
その選手が喋っているのを聞いて、誤った翻訳を訂正したり、よりよい翻訳案があれば提案したりという仕事です。
もうひとつはヘルプデスクという、困ったときの案内所のようなところの仕事です。国籍とか言語を問わず各国の記者が立ち寄るところで、建物内のWi-Fiに繋げないとか、記者用のポータルサイトへの入り方がわからない、取材場所までの行き方を教えてほしいとかの困りごとへの対応をしていました。日本人の方がいらしたら日本語で対応しましたし、そうでなければ英語で対応していました。
――インタビューの通訳のようなことはなかったのでしょうか?
私は担当が違いましたが、競技会場で選手とメディアの間に立つことがあったメンバーもいました。ただ、それにプロとしてのスキルはまったく求められていなので、通訳というよりは、あくまで言語サポートと言いたいです。
――通訳と言語サポートとの違いとはどのようなものなのでしょうか?
通訳って聞くとプロフェッショナルな感じを与えてしまう気がしています。
プロほどの仕事ではなくて、インタビューで言えば、競技が終った後すぐは質問がだいたい決まってるんですよね。勝った人に対しては「勝ってどうでしたか?」といったように、質問がほぼ決まっているので準備ができているんです。インタビューの現場で記者から何を聞かれているのかを選手本人に伝えて、選手本人は自分の言語で答えるっていう感じです。
――聞かれていることが限定されていて、プロが行うような通訳とは異なるということなんですね。
オリンピック・パラリンピックでは、もちろんプロの通訳の方もご活躍されていて、公式会見の同時通訳などを担当されています。それに対して、ボランティアは試合直後の取材をサポートするというポジションで逐語通訳を行います。