関係者に聞く。組織委員会の求めるレガシー、そして五輪が目指す未来とは? | 「結局どうなの? 五輪ボランティア」第5回 (8/9ページ)
しかし、一度としてその期間だけでも平和になったことはないんです。世界中のどこかで国や地域同士の争いが起こっている。だからこそ平和を祈るということを、オリンピック・パラリンピックを通して考えてみてほしいです。
また、パラリンピックに関しては、東京は世界で初めて2回目の開催都市になります。1964大会を開催した方々の想いを共有し、包括的な社会の再構成を考える機会になればと願います。特に、国や地域の争いが絶えない今日において、戦いの結果障害を負い、パラアスリートになった選手もいます。パラリンピックから考える平和についても、現代社会的には意義深いと考えています。
今はほかにも性別、年齢、人種や国籍、心身機能、性的指向、性自認、宗教・信条や価値観、キャリアや経験、ライフスタイルなど身近にいろいろな多様性を背景とした差別が溢れています。
しかし、大会を支えるボランティアは、多様なメンバー同士が互いに影響し合い、異なる価値観や能力を活かし合うことで、チーム全体活躍できるようになり、大会を成功に導くことができるのではないでしょうか。
スポーツという多くの人が楽しみやすい文化をベースにしながら、平和や多様性について考えるきっかけをくれるというのが、オリンピック・パラリンピックの一番の価値だと思っています。
ーーありがとうございました。
5回に渡ってお届けした、この企画。多数の批判にさらされ、「なんてひどいオリンピックなんだ!」という思いからスタートしました。しかし、どういったことになっているのか調べ、さまざまな人の話を聞くなかで、今の形になってしまった背景や、ボランティア以外にも抱えている多くの問題がありながら、「それでも」という希望を持って取り組もうしている人が多くいることが感じられました。
せっかく開催されることになった東京オリンピック・パラリンピック。楽しみにしている人がたくさんいます。