関係者に聞く。組織委員会の求めるレガシー、そして五輪が目指す未来とは? | 「結局どうなの? 五輪ボランティア」第5回 (5/9ページ)
よって、商業主義的な巨大イベントにおいて、ボランティアが支える構図そのものが疑問視されているとも感じています。
さらに、ブラックと呼ばれている労働環境の問題などと合わせて、活動条件が厳しいオリンピックボランティアが叩きやすかったからというのもあるでしょう。ですからボランティアと無償労働が重ねて議論されることも、特にネット上で盛んだったと言えます。
ーー日本でボランティアが正しく理解されていないから、労働と比べてしまうと。
ボランティアですから、参加は自由です。自分がコミットするボランティア活動に興味関心があり、示された活動内容や条件に納得した人が応募し、活動することになります。
例えば、欧米では自分の余暇の時間の使い方として、ボランティアを行うのがひとつの関わり方となっています。自分のスキルを磨いたり、能力を活かしたり、地域のために活動したり、それぞれの価値観はいろいろで、自分の好きな活動をする。それがどんなものでもよくって、趣味活動と同列に捉えられるボランティアもあると考えられるべきだと思います。
2020東京大会のボランティアに関する議論が、多様なボランティア観の理解につながると良いですね。
ーー本人が好きでやることなので、お金を払って雇われるのとは違うのですね。それでも、過酷な暑さの中で決まった時間、日数活動しなければならないというのは大変に思います。アルバイトにしようという案は上がらなかったのですか?
私はアルバイトとして募集しても良いと思いますが、集まる人の意味が違ってくると思います。アルバイトで雇うということは”労働させる”ということになります。