関係者に聞く。組織委員会の求めるレガシー、そして五輪が目指す未来とは? | 「結局どうなの? 五輪ボランティア」第5回 (3/9ページ)

学生の窓口

組織委員会や東京都の準備には限界がありますので、スポンサー企業や自治体、外部団体が協力して、できる限りの準備をギリギリまで提案したいと思います。日本全体での未来へレガシーを残したいというなら、全体への目配りを大切にしてほしいですね。

ーー組織委員会はこの先どういったことに取り組んでいくべきと考えていますか?

組織委員会がやるべきことは、やりたいけど距離や日程、お金の問題で参加できない人がどうやったら参加しやすくなるか。そこを他団体等と協力して考えていくことが大切です。やれる人だけでなく、やりたいと思っている人にチャンスを与えられるようにすることが第一でしょう。

ーー今回の東京オリンピックでは、営利目的の商業イベントで無償のボランティアに頼ろうとする姿勢に反発があると思っているのですがいかがでしょう?

そもそも、オリンピック・パラリンピックにボランティアは必要なのか。現状、オリンピックの歴史を絡めたボランティアの是非について論調は少ないように感じます。2020東京大会だけを取り上げて、オリンピックボランティアについてどうこうというのは、少し違うのかなと思っています。   

オリンピックの歴史から考えると、1896年に近代オリンピックが始まった当初は、限られた国からの限られた代表選手でだけで行われていました。それが時代とともに特に政治的な影響も受けながら大きなイベントに成長していくにつれ、徐々に限定的に開催できる規模じゃなくなっていったんですよね。

ボランティアに関しては、1948年のロンドンオリンピックから協力があったと言われていますが、ボランティアによる組織的な運営がなされたのは、1980年冬季レークプラシッド大会からになります。このころのオリンピックは、赤字開催が当たり前になっていましたので、運営面からもボランティアの存在は大きかったと思います。

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