世界初の遺伝子編集された人間の赤ちゃんが誕生したと主張する科学者。HIVに対する免疫を持つ(中国) (3/7ページ)
サミットの議長を務めたカリフォルニア工科大学のデビッド・ボルティモア(David Baltimore)氏は、少なくともこれまでは「人類の遺伝子を変化させるようなことは一切行われなかったし、世代間に渡って影響が現れるようなことも一切行われなかった」と発言している。
・大きなリスクが懸念されるヒト胚の遺伝子編集ベビー
ヒト胚の遺伝子を編集することには、意図せぬ突然変異や、編集済みと未編集の細胞がまざった赤ちゃんが誕生したりするなど、大きなリスクが付きまとう。
治験文書のデータからも、胎児は異なる手法で編集された細胞の”モザイク”を有していることが窺える。
文書をレビューしたアルティウス生物医学研究所のフョードル・ウルノフ氏は、この実験が不完全ながらも改変遺伝子を持つ「人間を作り出すためのもの」であることが示されていると話す。
ウルノフ氏は、これについて、「遺伝子編集が不必要な場で使われたことに対する後悔と懸念」と述べている。
じつは、成人のHIV患者においても、今回のヒト胚と同じ遺伝子を編集しようという試みがすでに行われている。
こうした状況をウルノフ氏は次のように述べる。
「ヒト生殖系列遺伝子工学への説明困難な襲撃であって、既存の病気を治療するために大人も子供も遺伝子を編集する10年という影を大衆の心に投げかけるかもしれない。