世界初の遺伝子編集された人間の赤ちゃんが誕生したと主張する科学者。HIVに対する免疫を持つ(中国) (1/7ページ)
遺伝子を改変した人間を体外受精で誕生させることが理論上可能になったのは、ゲノム編集技術「CRISPR」という安価かつ容易な遺伝子編集ツールが発明されたおかげだ。
そして、それは理論上のことではなくなってきている。
中国の研究者は今月、遺伝子を編集した人間の赤ちゃんを誕生させることに成功したと発表した。これは世界初の試みで、誕生した赤ちゃんはHIVに対する免疫力を持っているという。
ただしこういった実験は、デザイナーベビーという新しい優生学へとつながる危うさもはらんでおり、懸念の声も上がっている。
・HIV感染に対して免疫を持つよう遺伝子を編集
中国の治験計画書によれば、深圳市にある南方科技大学の賀建奎氏らが、世界初の遺伝子が改変された赤ちゃんを生み出すために夫婦を募集していたという。
その計画の狙いは、CRISPRで「CCR5」という遺伝子を除去したヒト胚を女性の子宮に移植し、HIVなどの病気に対する耐性を持つ子供を作ることだ。
治験計画書に掲載されているデータからは、24週(6ヶ月)までの胎児に対して実験が繰り返されてきたことが窺える。