血液から採取したDNAで体年齢を把握。健康な100歳以上の人は20代のDNA配列に似ている(英・伊共同研究) (2/4ページ)
その情報を集めたものをエピゲノムというのだが、ヌクレオソームのまとまりもまたこの一要素で、遺伝子の発現や活動の仕方に影響を与えている。

ヌクレオソームにまとめられたDNAの電子顕微鏡写真。黒い点がヌクレオソーム。黒い矢印はヌクレオソームのコア粒子、白い矢印はリンカーDNAを指す。スケールバーは50nm。image credit:Chris Woodcock.
・血液の中に浮かんでいるDNA「cfDNA」
cfDNAは細胞の中ではなく、血液の中に浮かんでいるDNAで、初めて発見されたのは、がん患者の血液の中からだ。
がんを診断する生体マーカーとして研究されており、細胞が死ぬときに発生し、ヌクレオソーム同士の間に入り込むことが分かっている。
研究の中心人物ニコラ・ネレッティ(Nicola Neretti)氏によると、「cfDNAは瓶に入れられたメッセージ」のようなものなのだという。
ヌクレオソームの間隔が維持される背後にはいくつもの細胞メカニズムが働いており、それは年齢を重ねるほどに衰えていく。
発見された間隔の変化は、そうしたメカニズムが変化していることを示すものだ。維持メカニズムが変化すれば、ゲノムの各パーツの利用しやすさにも変化を引き起こす。