血液から採取したDNAで体年齢を把握。健康な100歳以上の人は20代のDNA配列に似ている(英・伊共同研究) (1/4ページ)
イギリス・ブラウン大学とイタリア・ボローニャ大学の研究者が、DNAから数え年ではなくて、体自体の年齢を把握できるかもしれない指標を発見したそうだ。
それは細胞の中ではなく、血液の中に浮かんでいるセルフリーDNA(cfDNA)の中で見つかったある違いである。
・健康な100歳以上の人は70代よりも20代のサンプルに似ていた
学術誌『Aging Cell』に掲載された研究では、20代、70代、ならびに健康/不健康な100歳以上の人の血液サンプルからcfDNAを採取し、これら4グループの違いについて調査した。
明らかになったのは、20代のサンプルでは「ヌクレオソーム(DNAがタンパク質の核に巻きついたようになっている染色体の基本単位)」がしっかり間隔をとって並んでいたのに対して、高齢者になるほどそれが不規則になっていたことだ。
この間隔の狭さは、不健康な100歳以上のサンプルで特に顕著だったが、健康な100歳以上の人のサンプルの場合、70代よりも、20代の見た目に近かったという。
つまりそれだけ若い人の特徴を残していたということだ——ならば、この間隔を見れば、実際の年齢に比べて、体の年齢が高いのか低いのか知ることができる。
加齢には様々な要素が関与しているために、現時点では何が原因でそうした違いが生まれるのかは明らかではない。
DNAの塩基配列を変えないままで、その働きを変える仕組みのことをエピジェネティクスという。