俳優 桜田通 #n通りの選択「あのとき留学してなかったら、ぼくはいない」 (4/12ページ)
留学中は、全部リセットして、やりたいものとかいっぱい考えなおしたりとか、これからあたらしい世界にふれたら、自分が芸能界じゃない道へすすむ未来もあるのかもしれないとか、いろんなことを考えて、考えて……
小学生のころからなぁなぁでやってきてしまったけど、自分にとってこの世界にいることや、いまやっている仕事は、自分が求めているものになっているんだなってことに気づいて。
それがぼくははじめて、役者というか、この世界で生きていくことを選択した瞬間ですね。

ーーもし、留学をしていなかったら?
留学をしていなかったら、もしかしたら俳優をやめちゃっているかもしれないし、俳優をつづけていても、今日この取材を受けていないかもしれないし。
まあ、何をしているか分からないですけど。
もしかしたら、自分のやりたい夢に向かうなかで、その夢とすこしだけ距離をとって、密接じゃない時間も持つほど、その夢につながる瞬間があるのかなと思っています。
ーー留学後、仕事への姿勢に変化はありましたか?
確実に、ひとつひとつの仕事で「次は用意されてない」ってことを意識しながらやりましたね。
ひとつひとつ大切にやらないと、いつ自分に仕事がなくなってもおかしくないっていう状況は、10代のころにはなかった感覚でした。
というのも、10代の留学前は、それを意識するとかしていないとか、そういう次元じゃなかったんで。もちろん手を抜いたことはなかったけど、いま思い出してみたらぬるかったし。
川に流されていく、葉っぱのような感じだったので、ほんとうに。
留学からもどってきたときには、年齢的には遅咲きといわれるころになっていました。