人格攻撃は「絶対NG」! 正しい批判の仕方とは? 前川喜平×谷口真由美対談(1) (6/8ページ)
谷口:結局、四国枠の合格者は何人でしたっけ?
前川:四国には獣医学部がなくて困っているから特別に新設を認めるんだと言っていたはずなのに。
谷口:そうすると、四国枠の学生が集まるという見込みを持って新設しているはずなんです。それがファクトですよね。
前川:ですが、その理屈が全く成立していないことが分かってしまった。こういう判断は政治の世界では多いんです。こうなると役人は困ってしまうわけです。
もう一つ例をあげると、沖縄県の八重山地区で公民教科書の採択でもめたことがありました。八重山地区の協議会で多数派が推した育鵬社の公民教科書を、竹富町という自治体の教育委員会が「使わない」と拒否したわけです。最終的にはそれぞれの自治体が使いたい教科書を使うという決着になりましたが、途中政治の世界から「この教科書を使え」という圧力が入っています。ひじょうに無理筋な政治の介入でしたね。
谷口:それは筋が悪いですよね。ただ、無理筋でも政治的決断をして上手くいったケースもおそらくありますよね。
前川:政治決断で役人だけでは到底実現できなかったケースが実現できたケースもあります。例えば古い話ですが、昭和49年、森喜朗さん、河野洋平さん、西岡武夫さんといった当時若手文教族といわれていた自民党の政治家たちがとんでもないことを成し遂げています。
なんと全国の小中学校の教員の給料を25%アップさせたんですよ(*3)。
(*3…文部科学省「教員給与改善の経緯等一覧」によれば、予算上25%の改善がみられている。