バカしかいないSNSという地獄空間(ロマン優光) (3/7ページ)

ブッチNEWS

 事実関係を積み重ねられてさすがに誤りを認めざるを得ないような状況に追い込まれたとしても、こういう人たちは素直に謝るわけではありません。しぶしぶ誤りを認めながらイヤミを言ったり、なんだかんだ相手を悪く言ったり。こういうのはまだ可愛い方でブロックして無視を決め込む人もいます。こういった人が全然謝れない人かというと特定のテーマの話題以外のことでは謝れたり、相手の立場によっては謝ったりしているので、完全な異常者というわけではないのですよね。

 こういったタイプの人は、結局のところ選民意識が強い人なのだと思います。そういう人が権力を持った人や権威のある人とお近づきになることができたり、意見の合致をみようものなら、盛大に噴き上がります。自分に自信があるのなら、そんなに権力とか権威に担保してもらわないでも一人で偉そうにしておけばいいじゃないかと思いますが、こういう人たちって自分が正当に評価されてないという不遇感をどこかで抱えているのか、そういうことを喜ぶ傾向があるのです。力のある人と知り合いになれたことで自分が認められた気になったり、意見の合致を見ることで自分の意見が正しかったという実感を得たりするのでしょうね。
 その対象は個人ではなくて思想だったりすることもあります。権力や権威と書くと勘違いされるかもしれませんが、体制側とか反体制側、主流派とか反主流派とかいったことではなく、その人の思想や嗜好の方向性に当てはまった領域の中での権力、権威のことなので、反体制的だったり、少数派だったりすることとは関係ないんですよね。

 元から独善的で選民意識が高い人間が権力や権威の側に立った時の横暴さや傍若無人さといったら話にならないひどさなわけですよ。こういった人たちが普通に権力や権威に弱いだけの人たちを引き連れるかのようにして大暴れしている光景があちこちで見られるようになっているのが今のTwitterなのではないかと思います。
 この本(編集部注:「SNSは権力に忠実なバカだらけ」)では、そういう人たちや、そういう人たちが寄り添う権力がある人や考えが多く登場することになります。

第一章 SNSは気持ち悪い 地獄のTwitter空間

 Twitterをやっていて、ここ4年ぐらいの間に気になったことが、いくつかあります。

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