ゆるかわ?ゆるこわ?中世で流行っていた怪物(モンスター)たちの姿 (3/6ページ)
犬の頭をもつキノファリ

また、エチオピアにいたと言われるモノポッドは、灼熱の砂漠を一本足で飛び跳ねながら彷徨い、寝転がってその巨大な足をパラソル代わりにしていたという。
モノポッド

・異質なものを差別する人間特有の文化
こうしたモンスターたちは、想像や無知の産物だが、それでも長い間ずっと信じられてきたのは、人間が他者を差別するのが恐ろしいほど得意な生き物だからだ。
ブレムミュアエが結局はありえない強引なこじつけの末、生まれたものだったとしても、そんなこ
とは構わなかった。
彼らはアダムとイブの大いなる引き立て役だった。異形であることを大げさに誇張された生き物は、あまり読み書きのできない大衆に向かって、キリスト教の価値を強調するのに絶好の手段として利用された。
頭部は人間にとってもっとも神聖な部位だと考えられた(だから、人間は神に近い存在としてまっすぐ立って歩き、動物は悪魔によって地面近くに四つん這いにさせられた)。ブレムミュアエのように腹に頭がある生き物は、神の寵愛を受けられないとされた。

それは、異形を見世物とした「フリークショー」につながっただけでなく、学術的なものと世間の主流という両方のレベルで、人種差別的な人類学の考え方を生み出し、それが20世紀に入ってもずっと続いた。