<東京暮らし(10)>「里親」の喜びと苦労 (1/4ページ)

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坂本洋子さん(左)。14歳のお姉ちゃんと甘える5歳の男の子は仲睦まじい
坂本洋子さん(左)。14歳のお姉ちゃんと甘える5歳の男の子は仲睦まじい

<文 中島早苗(東京新聞情報紙「暮らすめいと」編集長)>

里親として子どもの養育を34年にわたって続けている、八王子市の坂本洋子さんのことは、東京新聞本紙で知った。里親の苦労は、制度や実態を詳しく理解していない自分でも想像に難くないが、当事者から、実際の日々の暮らしや喜び、問題点などを聞いてみたいと思った。

そこで、これまで18人の子どもを育て、今も5人の里子と暮らす坂本さんに、ファミリーホームでもあるご自宅を訪ねたいと取材を申し込むと、快諾してくれた。


坂本洋子さん(左)。14歳のお姉ちゃんと甘える5歳の男の子は仲睦まじい
「一緒に暮らせば、兄弟で、親子です」

坂本さん宅の玄関に招き入れられると、部屋から元気な男の子が飛び出してきた。一緒に暮らす里子の中で2番目に幼い、5歳の男の子だ。現在はほかに、3歳、8歳、10歳、14歳の里子計5人と、元里子で20歳の時に養子縁組した24歳の坂本歩(すすむ)君、そして坂本さんのご主人という、8人の大家族だ。

さまざまな理由で実親と暮らせない子どもを自宅に預かって暮らす里親制度には、いくつか種類がある。東京都の定める種類はこちらを参照されたい。

現在、坂本さんは5~6人の子どもを同時に養育する「ファミリーホーム」(小規模住居型児童養育事業)という事業の坂本ファミリーの管理者になっている。

1985年に最初の里子を受け入れてから、途切れることなく34年もの間、18人の子どもを次々と養育してきたのだから、まさに里親のプロフェッショナルである。元里子の歩君は小学校1年生の時から一緒に暮らしているが、「お父さんお母さんが亡くなった後、巣立っていった子どもたちが帰って来る場所のためなら」と、自ら養子になることを希望し、自分自身もこれから里親登録をするのだという。

どの子を里子として養育するかは、児童相談所からまず相談がきて、乳児院や児童養護施設での何回かの面会などを経て決定されるそうだが、ほとんどの子どもに実親がいる。

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